国家資格を取得しているかどうか

整骨院の施術者は、主に柔道整復師や鍼灸師、理学療法士などの国家資格を取得し、骨や筋肉、関節などの機能・形態に関する知識がある治療家が施術を行います。

一方、整体院は民間の学校や自主的に勉強をし、骨格や筋肉、関節、内臓のバランスの改善に関する特殊な知識を持った治療家が施術を行うケースが多いです。

治療対象の違い

整骨院は、慢性的な症状だけでなく捻挫や脱臼、肉離れ、骨折などの急性外傷の施術を行えます。

一方、整体院では急性外傷の施術は行わず、神経痛や腰痛、頭痛などの慢性的な症状や、身体全体のバランスの不調に対してのみ施術をします。

保険適用の違い 

整骨院は、自費診療だけなく急性症状に対する保険診療が行えます。
整骨院での保険適用は二週間以内に発生した捻挫、肉離れ、脱臼、骨折、ぎっくり腰、寝違えなど
原因がはっきりした急性症状に対して適用されます。

一方、整体院は自費診療が主流であり、保険が適用されることは少ない、もしくは適用できない
事も多くあります。
保険を適用し急性症状に検査・施術が出来るのは、医者か柔道整復師のみになります。

検査・アプローチの違い

整骨院と整体院は、両方とも痛みの改善や体の調整を目的とした医療機関ですが、その検査や
アプローチの違いがあります。
整骨院では、痛みの原因に注目して検査を行います。
具体的には症状や疾患がある部位を検査し施術方針を決定し施術をします。

一方、整体院では症状だけでなく体全体のバランスや姿勢、癖などから総合的に診断し、
体に合った施術を行います。

治療内容の違い

整骨院では主に骨格や筋肉、神経の問題に対して施術を行います。
そのため、骨折や捻挫、肩こり、腰痛、ストレスなど様々な症状に対して、
マッサージや電気治療、運動療法、ストレッチ、テーピング、矯正などの施術が行われます。

一方、整体院では、身体のバランスや歪みに着目して施術を行います。
身体の歪みは、姿勢の悪さや疲れ、ストレスなどが原因となって生じ身体機能の低下や、
病気の発生に繋がる可能性があります。

整骨院と整体院は、どちらも身体の不調や痛みを改善するために利用される施術方法です。
症状に応じて、適切な施術が行われることで、身体の機能回復や健康維持が促進されます。
施術内容や目的には違いがありますが共通点として、
患者の症状や健康状態に合わせたカスタマイズされた施術が行われる点が挙げられます。