整骨院の歴史は、日本の古代から存在しています。古代の日本では戦いや労働で負傷すること
がよくあり、その負傷を治療するために、骨折や脱臼に施術する技術が発展していました。
この技術は、当時は「骨つぎ」と呼ばれていました。
記録に残る史実としては、701年に骨折、関節の損傷を専門に扱う仕事が記載されています。
近代に入ると、「鍼灸師法」などの法律が整備されるようになり、
骨の施術を専門に行う医療機関として、整骨院が誕生しました。1938年には、
「鍼灸師・はり師・あん摩マッサージ指圧師法」が制定され、
正式に整骨院が法律で認められたことになります。
戦後、神経症や精神障害などの治療が必要な人々が増え、
整体やカイロプラクティックなど、身体のバランスを整える治療方法が注目されるように
なりました。その一方で、医療行為としての整骨院も急速に発展しています。
1980年代には、保険制度が整備され、整骨院も医療機関として一定の地位を確立することが
できました。
現在では、整骨院は、捻挫や肉離れ、骨折や脱臼、慢性的な肩こりや腰痛など、
身体の痛みや不調を改善するための重要な医療機関として位置づけられています。
また、スポーツ選手やアスリートたちも、怪我の予防や回復のために整骨院を
受診する事が増えています。
整体の歴史
最初に整体と呼ばれる施術方法が出現したのは紀元前2700年頃の古代中国でした。
この頃、古代中国の医者たちは身体のバランスを整えることで様々な病気を施術するために、針やカッピング、マッサージなどの方法を用いていました。そして、こういったいくつかの手技を合わせたものが、現代の整体の基礎となりました。