手当ての言葉の意味とパワー
皆さん、『手当て』という言葉は聞いたことがありますよね?
日常生活で頻繁に使われていますが言葉の意味は知っていますか?
①物事を修繕する
②労働の報酬
③痛い部分に当てる
こういった様々な意味合いがあります。
特に日常生活で良く行われるのは、③の手当てだと思います。
«腹痛の時はお腹に手を当てる≫
≪頭痛の時は頭に手を当てる≫
≪吐き気がある人には手で背中をさすってあげる≫
≪子供が泣いているときは頭を撫でる≫
手を当てる事で辛さが和らいだり、気持ちが落ち着く事が沢山あったと思います。 この行動は、人間の本能から生まれる癒しの行為なんです。 人の手や肌には感覚受容器(センサー)が沢山あり、温度や触感、温もりを感じとっています。 日本人は特に感覚に優れていると言われています。 手の温度や柔らかさ、触れられている安堵感を肌で感じ取る事で、 自律神経の働きやホルモンバランスを整え、 痛みや辛さを緩和させる力があると言われています。 また、触れ方のスピードにより身体に与える効果が変わります。 1秒間に5cm前後の幅のゆっくりしたマッサージをすると、 副交感神経が働き身体がリラックスモードに入ります。 1秒間に20cmぐらいの幅の 素早いスピードでマッサージをすると、 交感神経が働き、日中の生活モード(戦闘モード)に入ります。 犬や猫などの哺乳類で、お母さんが子どもの体をゆっくり舐めるのは、 肌に刺激を入れてリラックスさせ呼吸を安定させたり、内臓を動かす為とも言われています。 これは人間もセルフマッサージで行えます。 緊張をしている時やリラックスしたい時は、感覚が敏感な顔や腕に手でゆっくりと少しの幅で さすってあげると落ち着いてきます。 逆にスポーツの試合前などに、自分の顔をパンと強く叩いて戦闘モードにを入れる事もできます。 人間の持つ手のパワーは計り知れない効果があるので、場面に応じて使ってみましょう。